絞る絞るってなにを絞るのよ~
雑巾でも絞るの~!?
絞り羽根を絞るのよぉ~!
絞り(aperture)は、カメラレンズ内にある絞り羽根(aperture blades)を使用して、レンズから入る光の量を調整する要素です。絞りの設定は、写真の露出と被写界深度に大きな影響を与えます。絞り羽根の動きについて解説しましょう。
絞り羽根の役割:
絞り羽根は、レンズ内に配置され、円形または多角形の形状をしています。絞り羽根は、光がレンズを通過する際に、その大きさを調整します。絞り羽根の開閉により、レンズから入る光の量を制御し、露出と被写界深度を調整します。
最近のレンズの場合絞り羽根は円形になるように構成されているわ
でも下の写真のレンズのようなオールドレンズは多角形(六角形)で構成されているわね
これに伴い、フレアが六角形になるので味がでて面白いという見方もあるわね
F値と絞り:
絞りの大きさは、F値(絞り値)で表されます。F値は、レンズの口径(絞りの大きさ)をレンズの焦点距離で割った値です。一般的なF値にはf/1.4、f/2、f/2.8、f/4、f/5.6、f/8、f/11、f/16などがあります。小さいF値(例:f/1.4)は大口径の絞りを表し、多くの光を許容し、被写界深度が浅くなります。逆に、大きなF値(例:f/16)は小口径の絞りを表し、光を制限し、被写界深度が深くなります。
上は絞り羽根の状態をそれぞれの絞り値に応じてどうなっているか確認してみたわ
絞り値が大きくなればなるほど、絞り羽根が狭くなり光が通る範囲が狭くなっているわね
画像で表すと上のような状態ね
開放で使う=そのレンズの最も明るいf値で撮影
という意味になるわね
レンズは中央にいけば行くほど最も品質のよい部分になるわ
なので絞れば絞るほどそのレンズで最高の品質の部分が使えるわけ
でも取り入れる光の量が少なくなる=暗くなるから
ISOを上げなければならなくなり、全体的にノイズが乗ってしまい逆に写真の品質が下がってしまうわ
絞ればいいってもんじゃないのねl
被写界深度:
絞りの大きさは被写界深度に影響を与えます。大口径の絞り(小さいF値)は、被写体に焦点を合わせた部分のみがシャープに写り、背景や前景がぼける浅い被写界深度を生み出します。逆に、小口径の絞り(大きなF値)は、被写体から遠くまでの広い範囲がシャープに写り、深い被写界深度を実現します。
明るいレンズで開放(f値が小さい数値側)で撮れば、上のようにピントがごく一部にしか会っていない「ボケ」を演出した写真が撮れるわ
これこそ明るいレンズの醍醐味!
とろけるようなボケをうまく使った写真は魅力的よねぇ
露出調整:
絞りは露出にも影響します。大口径の絞り(小さいF値)は、レンズに多くの光を通すため、明るい露出を提供します。小口径の絞り(大きなF値)は、光を制限するため、暗い露出になります。絞りを調整することで、シャッタースピードやISO感度を変更せずに露出を調整できます。
ボケ味:
絞りの大きさはボケ味(背景のぼかし効果)にも影響を与えます。大口径の絞りは、美しい背景のぼかしを生み出し、被写体を際立たせます。このボケ味をボケと呼びます。
ボケをうまく扱えるようになると作品の見た目がぐっと向上するわね
応用:
絞りは、ポートレート、風景、マクロ、スポーツ、ストリート写真など、さまざまな撮影シナリオでクリエイティブに活用できます。絞りを調整して写真の雰囲気や効果を変えることができます。
絞りは、カメラの露出設定の一部であり、被写界深度とボケ味を制御する重要な要素です。撮影の目的やスタイルに合わせて絞りを調整することで、魅力的な写真を撮影できます。
まとめ
・ボケやフレアの形は絞り羽根の形状で変わる
・絞り羽根の形は現在では丸形が一般的
・オールドレンズなどは六角形などの多角形型のものがあり、演出として使える
絞りといっても色々な形のものがあるのねぇ
撮影時に絞りを自在に扱えるようになると、表現の幅がぐっと広くなるわよ!