被写界深度ってきいたけどなんなの?
ピントが合う範囲、って感じかな?
被写界深度(Depth of Field、略してDoF)は、写真において焦点の合った領域の深さを示す重要な概念です。被写界深度は、カメラの設定やレンズの特性によって変化します。以下は、被写界深度に関する詳細です。
被写界深度の概念:
被写界深度は、一般的に3つの領域からなります。
前景: レンズの焦点より前にある領域。
焦点: レンズの焦点に合致する領域。
背景: レンズの焦点より後ろにある領域。
影響を受ける要因:
被写界深度は、次の要因によって影響を受けます。
絞り: 絞りの大きさ(F値)が小さいほど、被写界深度が浅くなります。逆に、絞りが大きいほど、被写界深度が深くなります。
レンズの絞り(f値)を調整することで、被写体である虫にピントがあう範囲が変化するわ
f2.8では体の一部にしかピントがあっていない状態だけど、f5.6だと体全体にピントが合うという感じね
上の写真が絞りをf2.8にした例ね
ピントが後ろの羽にしかあっていないのがわかるわ
明るくなって周辺がボケるのでいわゆる「うまい写真」を撮ろうと思うとこのボケ味をどう扱うかが鍵となるわ
絞りをf18まで絞り込んだ写真ね
虫の全体にピントが合っているのがわかるわね
マクロ写真ではf値を絞り込んだほうが簡単に虫などの被写体の全体にピントを合わせられるわね
ただボケ味はなくなってしまうので、写真としての移りはスマフォのようになってしまい
面白みには欠ける写真になってしまうのが注意点ね
焦点距離: 焦点距離が長いほど、被写界深度が浅くなります。焦点距離が短いほど、被写界深度が深くなります。
筆者の愛用しているマクロレンズFíRIN 100mm F2.8 FE MACRO
100mmという焦点距離は、近づくと逃げてしまう虫を撮影するのに向いているわ
あまり焦点距離が短いマクロレンズは被写体が逃げてしまうので、扱いが難しいのよね
被写体からの距離: 被写体がカメラに近いほど、被写界深度が浅くなります。被写体が遠い場合、被写界深度が深くなります。
センサーサイズ: カメラのセンサーサイズによっても被写界深度に差が生じます。大きなセンサーのカメラは通常、浅い被写界深度を持ちます。
利用のポイント:
浅い被写界深度: ポートレートやマクロ撮影など、被写体を際立たせ、背景を美しくぼかしたい場合に適しています。
深い被写界深度: 風景写真、建築写真、室内写真など、広い範囲の被写体をシャープに写したい場合に適しています。
ハイパーフォーカル距離: ハイパーフォーカル距離は、特定の絞り設定と焦点距離で、可能な限り多くの領域をシャープに写すための距離を示します。ハイパーフォーカル距離でレンズを設定すると、前景から背景までの範囲が鮮明に写り、風景写真などで有用です。
被写界深度は写真のクオリティとクリエイティビティに大きな影響を与える要因の一つです。被写界深度を適切に制御することで、被写体の強調や写真の全体的な印象を調整し、写真の目的に合った効果的な結果を得ることができます。
まとめ
・マクロ撮影はf値の管理をしっかりと行う
・f値は小さければピントが合う範囲が狭くなる
・f値は大きければピントがあう範囲が広くなるが写真としての面白みは減る
昆虫や花を撮影するのにマクロレンズは最適なのよ~
趣味が広がりそうねぇ